ファイトクラブ

こんな映画が99年の映画だとは思えないほど洗練されてる映画。
原作の小説を見ても、とてもじゃないが映像化出来るとは思えない🤔
流石はデヴィッド・フィンチャーだ。
主演はエドワード・ノートンブラッド・ピットで、ノートンの演技は言わずもがな最高。ブラピもこの映画でだいぶイメージが変わった。
顔がいいためにアイドルちっくな映画に出ることが多いイメージだったが、これでもかというくらいにぶち壊してくれた。

夢も家庭も持てず、部屋の家具を購入するのが心の支えだった、無気力なサラリーマンのノートン
精神状態も不眠症を患うほどガタがきていたが、ある日、カリスマ性と自信に満ち溢れたブラピと出会う。
火事で部屋と大切な家具を無くしたノートンは、ブラピから貰っていた名刺を取り出し電話を掛ける。

不運な火事で家を失った、立派な家具が揃っていたのにとビールを飲みながら愚痴を言うノートンにブラピは、

俺達は物に支配されてる、何故なら俺らは消費者だからだ。

と持論を言うのだが、このやり取りがこの映画を古く感じさせないポイントだと私は思う。
映像の進化云々ではなく、映画のテーマについてだ。

この映画の中でノートンの役名が呼ばれることはなく、エンディングロールでも役名はナレーターとなっている。
それもあってか、私はノートンの役の境遇にハマってしまい、とてつもなく引き込まれる映画に感じてしまう。

作品のジャンルもはっきり言ってわからないが、タイトルからイメージされる様なものでは決してない。

賛否両論別れる映画だが、私にとっては一番の映画である。